利用者さんの笑顔

HSP
Gerd AltmannによるPixabayからの画像

全介助のおじいちゃん


以前、

週に2回モーニングケアに伺っていた

おじいちゃんがいました


高齢のため、身体機能が低下し

ベッド上にて1日を過ごされていました


病気もありその影響で、思うように言葉が出ず

こちらが意図を汲み取れないときは

イライラを爆発させることもしばしば


ホワイトボードも使いましたが

面倒なようで

途中でそっぽを向かれてしまいました


そして表情もなくほぼほぼ無言に


ケアとしては、清拭をしてオムツ交換をすればいいだけ‥

一方的に進めてしまえばケアは問題なく終了する


でも

たった30分だけど

嫌な気持ちのまま過ごさせてしまっていることに

罪悪感がありました


寄り添うケア


羞恥心や屈辱感を伴う排泄介助

意思疎通もままならない苛立ち

この気持ちを少しでも和らげてあげたい


これはもっと信頼関係を築かないと

おじいちゃんの気持ちは

変わらないだろうと思ったので

コミュニケーションの取り方を工夫してみました


声は柔らかく高めの声で笑顔で声かけ

おじいちゃんの目の動きや瞬き

呼吸、眉毛の動き、表情、手の動き

などを注意深くみる


家族さんに

おじいちゃんのことや昔のお話など伺う


状況を見ておじいちゃんが何を言いたいのか予測する


ケアの時間は限られているので

作業をしながらのコミュニケーションです


最初はなかなかうまくいきません


少しずつ少しずつ‥

おじいちゃんの笑顔


2ヶ月くらい経った頃

ケアが終わりいつものように

ご挨拶して退室しようとしたとき

不意におじいちゃんが話しかけてきてくれました


『つぎ‥いつ‥?』

『なん‥じ?』

「明日の9時にまた来るよ~!!」

『そう‥か‥』

そう言って優しく微笑んでくれたんです


いや~嬉しかった~

次の私の訪問を気にしてくれている!!(勝手な私の解釈)

と思ってホッとしました


でも次に訪問した時なぜか塩対応っていう笑

まあ人間だもの‥そういう時もあるよ


そんなこんな繰り返しながらでしたが

最後まで良い関係でいてくれた

おじいちゃんに感謝です

HSPと介護


私は仕事をテキパキこなすのは苦手ですが

人の言動表情仕草から気持ちを読み取るのは

どちらかといえば得意です


介護の現場は

HSPの特性が活かされる場面が多いです


だから

もう嫌だな~やめたいな~って思っても

踏みとどまってしまうんですね

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